あらすじ
「地味でモブキャラなわたしが、好きでいてごめんなさい。心の中だけで想い続けていきます。だめですか?」 高校二年生のめぐりは、同級生の孝蔵に恋をして六年目の春を迎えた。高校の弓道場で矢を射る姿を、自転車置き場からそっと応援するだけの恋。 「それだけで、もう充分です。あなたの姿を瞳に映すことができて、わたしは幸せなのです」 めぐりは長いまつ毛をふせ、大きな目に蕾から花が咲くような笑みを浮かべる。 母とふたりで団地に暮らすめぐりは、スマホもパソコンも持っていない。幼いころから通い続ける図書館で一冊の本と巡り合った。これがめぐりの人生を大きく変えていくことになる。 恋をすることの喜びと哀しみを描きました。登場人物、舞台などはすべて架空であり、実際とは異なります。