あらすじ

「僕は嘘なんてついていない。はじめから断言していなかっただけで、勝手に君が勘違いしたんじゃないか。それを一方的にすべて僕のせいにされても、筋違いも甚だしいというものじゃないか?」

 幼馴染の女性にうつつをぬかしているのは自分の方であろうというのに、それを隠す事もせずこうして開き直っている始末だ。…婚約を強制されたときには確かに、君を裏切るような行いはしない、と言ったはずであるのに、とても同一人物であるとは思えなかった。
 私はあなたの言う筋を通し、あくまで婚約者としての行いを当たり前に行いたいだけであるのに、こんな嘘をつかれてしまってはもうそんな気も消えてしまいそうになる。…いや、もうすでに消えているのかもしれない。

「あまりこれ以上文句をつけられると、君との婚約も考え直させてもらわざるを得ない。それは君にとってもいやだろう?僕とのせっかくの婚約を破棄されるだなんてな。だったら自分を見つめなおすべきだ。分かったかい?」

 私の決心はその時確かに固まった。この人にはもう、お別れを告げるべきなのだろう。

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アルファポリス
アルファポリス2023/10/17
  • 現在の作品あなたにとっては私よりも幼馴染の方が大切なのでしょうね