あらすじ
朝八時のバスに乗り、業務を済ませて夕方六時に家に帰ってくる毎日。 世間一般ではホワイト企業と言われるいたって普通な業務形態というのだろうが、日々の疲れはドシドシと溜まっていく。 それもそのはず、うちの研究開発部のオフィスには男は俺とリーダーの二人。 それ以外の八人は全員女性で、中学の頃に一度しか彼女ができたことのない俺にとっては話すことすら困難だった。 「あぁ、疲れがたまる。家事もしたくねぇ」 ロボット掃除機も食洗器も、ドラム式洗濯機も買ったがそれでもやる気の出ない家事。 「いっそのこと、家政婦さんでも雇おうかな」 ふとそんなことを思いつき、思い切って予約してみると週末にくるとのこと。 あっというまに金曜日が来て、土曜日の朝。インターホンが鳴り、玄関を開ける。 すると、一人の女性が入ってくる。 「この度家政婦サービスをご利用いただき誠にありがとうございます。私は家政婦の佐伯木ノ葉で……え」 「……ん?」 そこにいたのは亜栗色のパーマがかったポニーテールに、エメラルドブルー色の美しい瞳を持つ見事に垢抜けた高校時代の元カノだった。