あらすじ
「だって妹の彼氏を盗ったんだよ⁉」
鈍くさく自分に自信のない水川葵のトラウマは、容姿端麗で人望も厚い姉の茜だ。ふたりは舞台女優を目指すべく同じ芸術大学に通っていたが、姉からの度重なる嫌がらせに耐えかねた葵は環境を一新することを決意。親友の桃花の家に居候しつつ、巫女のバイトをスタートさせる。
ある日境内を掃除していると大きな猫が袴を引っ掻き、さらには人間の言葉を発していることに幻覚を疑った。
――成熟した魂に傷がつかぬよう、眷属とともに成長するがよい。
本殿にはその体格を上回る虎神が鎮座していた。神を守る一匹の眷属が姉との関係、そして葵自身の内面を根本から変えていく。