あらすじ

「――どうもぉーありがとうございやっしたー」 パラパラパラとにわか雨のような、いや、それ以下の拍手。 俺はこの瞬間が嫌いだ。 会場は客で埋まっているのに、この少なさ。いいや、そのことじゃない。こいつらが今勢いのある若手の漫才目当てなのは知っているし、俺たちコンビに人気がない事もわかっている。 ただ、まったく笑ってなかったくせに拍手するってなんだ? 同情か? それともマナーか? いただきますを言って手を合わせる自分が好きなのか? そのくせ、写真を取ったら満足して食べ残して―― 「おい、おいって」

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小説を読もう2023/10/12
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