あらすじ
ミシェル・シモンは、人間の国であるフノア国の辺境である、イルカナ公爵領を治めていた。かつてイルカナは半獣人と人間が共存している珍しい土地だった。
しかし十五年前にミシェルの両親が殺された事件をきっかけに、全ての半獣人が追放された。当時七歳だったミシェルは、事件以前の記憶をすべて失う。
ある日ミシェルと、その叔父であるフノア国王との会談中、領地内で半獣人を捕らえたとの連絡が入る。
ミシェルの前に引き出された半獣人は、アラン・イディアと名乗った。ミシェルは不思議と、この男に懐かしさを覚える。
違法入国した半獣人は即処刑。その法律に逆らい、ミシェルは助命のためにアランを専属の奴隷として迎え入れることにした。
「少なくとも……俺が知るお前は、そんな自分の意思一つない、ちっぽけな男じゃなかった」
アランだけが知る、ミシェルの過去とは――