あらすじ
俺には三人の幼馴染がいる。 一人はニーナ・G・ガスタフ。 乳牛と家畜の牧場を経営している両親と共に、牧場の手伝いをしている茶髪の可愛い女の子だ。 これから生まれてくる妹の為に牧場を大きくするとかで、ドラゴン牧場の経営も始めている。 五歳の頃、俺はニーナの家の手伝いをしつつ、ニーナとの愛を深めていった。 それはもう、純愛と呼べるレベルで仲良しになっていったのだ。 もう一人がティア・マーハロン。 両親は都会で大きな商売をしていて、家も二階建てで結構立派だ。 五歳の頃は俺を見かけるだけで「変態!」「こっち来ないで!」と叫んでいたが、最終的には俺に惚れた。 赤毛で基本的には直毛だけど、寝起きだとクセが残る程度には柔らかい。 看病した時に「責任取ってよね」と言われたが、未だにその言葉の意味は不明だ。 最後の一人がレミ・マーハロン。ティアの双子の姉。 レミは一度、家に一人でいる時に暴漢に襲われている。 両親の商売を憎んだ奴なのか、単純にレミが可愛いから襲われたのか、当時の俺には分からない。 窮地に立ったレミを俺が救って以降、レミは完全に俺に惚れている。ガチ惚れだ。キスだってした。 白に近い水色の髪をメカクレ程度に伸ばし、いつも笑顔を絶やさずにいる。 あ、あと一人、ガウ君っていうサイクロプスの女の子がいるんだけど。 あの子はよく分からん。まだ小さい時にサイクロプスの母親に「婚約しろ」とか言われたけど。 十年前、そんな三人と俺は、強制的に別れされる羽目になったんだ。 魔術適正の高さ、レミを助ける時に攻撃魔術を人に向けて使ったこと。 逃げようとしたけど無理だった、どうあがいても五歳は五歳だ。 強制的に男子のみの魔術学校へと入学させられ、それから十年間は缶詰だった。 手紙のやり取りはしていたものの、女っ気のない十年は本当に地獄だった。 そしてようやく、十年が経とうとしている。 可愛い幼馴染が待つ故郷へと、ようやく帰れるんだ。 だが、俺は忘れていた。 五歳の頃、俺は勇者になりたいと周囲に言っていた事を。 俺が勇者になりたかった理由は『女の子との仲良し♡』の為だ。 冒険なんか行きたくない……行きたくないんだー!