あらすじ

「…このように行えば、万事うまくいくことは間違いないかと…」

「くっくっく…さすがは我が忠実なる臣下であるシュルツ…その頭脳は一級品だな」

 私はシュルツとともに、ある策を練っていた。…他でもない、婚約者であるリリサをここから追い出す作戦だ。

「リリサにはもううんざりだ…少しばかり頭が切れるというからここに連れてきてやったというのに、できるのはお茶くみにゴミ捨て位なもの。大して美人でもないようなあんな女に付き合っているほど、私は暇ではないのだ」

 あの女に婚約破棄を告げ、即刻追い出すことは簡単だ。しかしそうなれば、後始末が厄介になってしまう。私ともあろう男になれば、周囲からの評判も考慮に入れなければならない。

「まあともかく、この手順に従ってあの女を追放することとしよう。…そうなれば、あらゆる地から美人な女たちを集めて…くっくっく、考えただけでも夜が眠れそうにないな…」

――――

「以上の理由をもって、お前との婚約関係をここに解消する。この後は速やかに我が屋敷から退出せよ」

 …リリサは驚いたような表情を浮かべるわけでもなく、なにやら考えを巡らせているような様子だ。…大方、なにか言い逃れする術でも考えているのだろうが、無駄な事だ。なんと言われようとも、もはや私にお前と婚約するつもりなどない。

「…そんなところに突っ立ってないで、早く消えろ。目障りだ」

――――

 あの女を追放し、美人を大量に集め、新たな婚約者候補を探しだす…すべては順調に事が進んだはずだった…

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アルファポリス
アルファポリス2023/10/06
  • 現在の作品嫌いで身勝手な婚約者様の前から消えてあげます