あらすじ
魔法学校に通う下級貴族の私、アンナには人に言えない秘密……元日本人の転生者で、わずかに前世の記憶がある。 だけど、日本という魔法の無い世界から転生したからだろうか。 魔法学校に在籍しているのに魔法が使えず、中等部ではぶっちぎりの落ちこぼれだった。 しかも、この世界の少女は皆魔法を使う為、幼い頃から指輪や杖といった魔法の媒体を肌身離さず身に着け、中等部からその媒体を用いて魔法を使う。 私は訳あって、この媒体がウサギのぬいぐるみで……落ちこぼれで悪目立ちしている事もあって、陰でぬいぐるみ令嬢と呼ばれてしまっていた。 でも、誰に何と言われようと、私の媒体はこのウサギのぬいぐるみ……ルイじゃないとダメ。 だから、ぬいぐるみ令嬢や落ちこぼれと呼ばれる事もても気にしていなかったけど、日本と同じで留年や退学の無い中等部はともかく、高等部はマズい。 ただでさえ魔法が使えないと評判が悪いのに、落第なんて事になったら嫁ぎ先が無くなってしまう! 高等部で初めての魔法の授業。意を決して魔法を使うと、 「待たせたね。アンナ」 どういう訳か、私を守る騎士だと言う、見目麗しい獣人の青年が現れた。 え……ど、どうなってるのっ!?