あらすじ

「げほっげほっげほっ…今日も体調が…」

 こんな生活にも慣れてしまったけれど、腹立たしさだけは慣れることはない。結局周りの誰も私の味方にはなってくれなかった。

「…ベリスはこんなにも健気に頑張っているのに…ナナ、お前はなんだ。体が病弱なわけでもないのに、どうしてけなげに生きることができないのだ?」

 あろう事かこんな言葉をかけてきたのは、婚約者であるフォルト様だった。彼はすっかり病弱を演じるベリスに心酔してしまった様子で、私の事など何のその、と言った様子を崩さない。…こんな生活にももう慣れたつもりだったけれど、私の心にはある考えが浮かんでいた。

「…もうどうでもいい…病弱を演じているだけなのに看病をさせられて…それさえも手抜きだとか愛がないだとか…こんな生活はもううんざり…」

 私がいなくなったところで、別に誰も困りはしない。それならこの選択を取ったって別に構いはしない。

「…さようなら、みんな」

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アルファポリス
アルファポリス2023/10/05
  • 現在の作品病弱を演じて周囲の目を引きたい妹は、どうしても姉の婚約を台無しにさせたいらしいです。