あらすじ

月代十一家。末席である月隠家当主、月隠日和は供の陽織と霊山と呼ばれる山を登っていた。 月代の役目は妖退治。その任を果たすため――そこで日和は三人の妖と出会う。 刀の付喪神、灯澄。火魂の燈燕。麗たる幼き子、天逆毎姫が血筋、天狗の日愛。 それから、十五年後。 城守日向。十四歳となり、進路を考えなければならない三年生となった春。日向は自身の進路を迷っていた。 女と偽っている身と、自らが持つ不思議な力。癒滅の力。果たして自分はこのままでいいのか―― そんな時、日向の前に蒼紅の装束を纏った女性、灯澄と燈燕が現れる。 灯澄は日向に願い頼む。我らが子、日愛を助けてくれと。 日向に灯澄は戦いを訓える。が、日愛を護っている結界に時の猶予はない。 迷いを持ったまま灯澄、燈燕、陽織は日愛を治める戦いを挑む。ただ一人、日向を除いて。 「ははさま」――結界を解き、目覚める日愛。日向を護るように灯澄たちは日愛に対するが、その力の前に傷を負い倒れてしまう。 日愛と向き合う日向。荒ぶる幼き子に傷を負い、血を流しながらも日向は微笑む。泣く子に手を伸ばし、あやすように。 「ははさま」と目覚めに言った日愛。日愛が求めているのは母の腕。それを知っているからこそ、日向は傷ついても日愛を胸に抱いた。 日向に抱かれ、日愛は眠るように目を閉じる、微笑と僅かな涙とともに。 日愛を救ったことで、灯澄は日向へと真実を話す。妖を護ったため月代に滅ぼされた月隠。だからこそ日和の子である日向は陽織に預けられ、家名を変え女と偽り生きなければならなかった。 全ての話を聞き、日向は母を殺め家を滅ぼした月代家へと向かうことを決める。 月代家上首に会い、話もできぬまま命を狙われる日向。そのことで、己の無力を、自分はまだ子供だということを知る。 母の心を受け継ぎ、人と妖の共存を願い、日向は前を向いた。日愛と手を取り、灯澄たちと共に。

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アルファポリス2025/01/31
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小説を読もう2020/12/02
  • 現在の作品月隠ノ日向(つきごもりのひなた)
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