あらすじ

「婚約破棄すると言ったら、きっと取り乱すぞあの女(笑)」

「まったく、バーデン様もお人が悪いですなぁ(笑)」

 臣下であるアルベルトと話しているのは、私の婚約者であるミレアの事だ。…いつもいつも私の機嫌を損ねるあの女に、なにか肝を冷やさせられるような事はできないか、そう考えた時に、一番に浮かんだものがこれだ。

「間違いなくミレア様は動転されましょうぞ。今からその姿を想像しただけでも酒が進みますなぁ(笑)」

「まったくだな、くすくす…」

 アルベルトと共に笑い声をあげながら、私は結構の日をただただ待ちわびるのだった。

――――

「ミレア、よく来てくれたな。今日は君にしなければならない話があるんだ」

「話、ですか」

 今日もまたこの女は私の機嫌を損なった。私以外の男に色目を使ったのだ。ただ目を合わせただけだとこの女は言い訳をしていたが、私の気はそんな事では収まらない。相応の報いを受けさせなければな…

「もうすでにアルベルトにも話を通しているのだが、君との婚約を破棄することに決めた」

「…え?」

 くすくすくす。そうだろうそうだろう、心に堪えるだろう、この仕打ちは…くすくす…

「まあ仕方がないよな?そんなに残念がったところで私の気は変わらないぞ。そもそも自分が悪いんだからな?それを私のせいにされたところで何の解決にもならん。せいぜい悔い」

「分かりました、婚約破棄いたしましょう」

 …え?

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アルファポリス
アルファポリス2023/10/01
  • 現在の作品婚約破棄を持ち出せば私を言いなりにできるとでも??別に婚約破棄は構いませんよ?