あらすじ
昨今、先生(代議士)の秘書の受難が世間を騒がしています。
これは、国会議員事務所の先生と秘書達の職務実態を描いた「コメディ作品」であります。
構成は『研修編』と『実践編』が含まれます。
定着率の悪い衆議院議員徳川博康事務所に『伴 憲護(僕)』と云う青年が「カバン持ち(秘書見習い)」で採用されます。
徳川博康先生は絵に描いたようなカリスマ代議士です。
そして僕の教育担当は第一秘書(公設秘書・金庫番)の結城栄護サン。
結城サンは歯に衣着せぬ上州(群馬)弁で「世間呆(ボ)け」の僕を徹底的に「洗脳」して行きます。先生達の必須条件はジバン・カンバン・カバン。それを裏で支えて行く秘書サンは『メ・カ・ケのケ(メイシ・カバン・ケジメ&ケアー)』であると結城サンは言います。
折しも世界は『パンデミック(伝染病)の嵐』です。
永田町も総理が代わり全ての「裏行事」が伝染病対応で、にっちもさっちも行かない状態です。
結城サンとの軽い面談の後、まだ気持ちの準備が整って無い『僕』を名刺ケースとカバンを持たせ霞が関の官僚挨拶廻りに同行させます。そこは日本一「エライ人達」が集まる世界。「呆けた」僕をマナーから教える結城サン。途中、結城サンが事務所の宮本順子サン(事務担当秘書)に連絡を入れます。
すると、また「小野政一クン」と云う屈強な体格の先輩秘書が、車で移動中、職務を放棄して消えてしまいます。僕はは突然、先生の政務補佐役(御車番・運転手)を強いられ地元に助っ人として赴きます。地元は伝染病下でも徳川家(家族)の政務予定が分刻みであります。比例を嫌う『正党派の徳川博康先生』は「小選挙区」から毎度出馬(落選一回)の先生です。同行中、僕に『代議士の秘書』の理想を徹底的教育して行きます。僕は理想を「TVドラマ」の中に求めていましたが、「キミはドラマの見過ぎだ」と叱咤されてしまいます。目的地に向かって車を走らせていると運転が下手だと叱咤。交通違反でまた叱咤。終日叱咤されたあげく、生まれて初めての陳情処理を任され激励! これを「叱咤激励」というらしいのです。
出来ない事は無い! とにかく陳情依頼者に『ウソ』でも良いから結果を出してやること。それが『票と・・・に結び付く』これこそ業界の鉄則と僕は洗脳されてしまいます。
実に奇妙な世界(仕事)でございます。