あらすじ
過去作『巖頭の鵜』『鶯の抵抗』のセルフリメイクを含む昭和十年〜二十年代を舞台にしたミステリー小説。主人公は関東軍憲兵隊防諜班に所属する軍令憲兵であり、軍閥に親しい黒羽家の家長に戦場で拾われた出自の解らない戦災孤児だった。主人公は、いくつかの事件を通して皇道派の陸軍将校らを二・二六事件に駆り立てた弓田宗介なる白塗りの陸軍将校が、自らの出自に関わっていると考えるようになった。
物語は新作に加えて、過去作をセルフリメイクして時系列に公開する予定です。事件は各章ごとにまとめるつもりなので、よろしくお願いします。
【昭和十三年三月】『鳩の密告』連載中
満洲国から旅客船で内地に向う主人公は、乗客の奥山高貴が船内から身投げしたことで黄海に足留めされてしまう。乗り合わせた朝鮮軍将校の九重中尉は、奥山が何者かに突き落とされたと騒ぎ立てるのだが……