あらすじ
交通事故に遭ったマコトが気が付くと、彼は異世界で幽霊になっていた。
あてもなく彷徨ううちに公爵家に引き寄せられ、意に反して一人の少女に取り憑いてしまう。
公爵令嬢ソフィア・ラセター。
王太子の婚約者となった彼女は、初顔合わせで婚約相手から「ブス」と言われて傷つき、泣いていた。
「どこがブスだって言うんだ。すごく可愛いじゃないか」
思わず漏らしたマコトの言葉は、なぜかソフィアに聞こえて。しかも幽霊なのに、ソフィアだけはマコトが見えるらしい。
「ソフィアは、ちゃんと可愛いですか?」
「うんうん。男は心にもないことを言っちゃうときがあるんだ。バカだよね」
彼女からの問い掛けに、思わずフォローを入れたその日から、ソフィアとマコトの不思議な関係が始まった。
健気で頑張り屋なソフィアに、次第に心惹かれていくマコト。
けれどもソフィアは、冷たい婚約相手、王太子を恋い慕っている。
その上そんな王太子は、男爵家の令嬢と恋仲で──。
"ソフィアには男を見る目がない"と嘆きつつも、ソフィアの恋を応援していたマコトだったが、ある日王太子はソフィアに「婚約破棄」を突き付けるのだった!!
ソフィアの恋の行方は? 幽霊として彷徨うマコトの運命は?!
意外な形で発覚するマコトの"心残り"と、ソフィアが王太子に一途だった理由。
ホラー要素なし、明るく大団円のハッピーエンドをお楽しみください。
※この作品は、ありま氷炎様主催の『第九回月餅企画』参加作品です。キーワード「涙」。