あらすじ
「卑怯者め。リーリナに一方的に嫉妬をして嫌がらせを行うなど、恥ずかしいとは思わないのか?」
妹であるリーリナを溺愛しているからか、声を荒げながらそう言葉を放つエリオット様。…彼女の事になるとこの人は冷静さを欠き、いつもこんな様子になり果てる。
「私は何もしていません。一方的なのは向こうの方ではありませんか。何人もの使用人が目撃しています。にも拘わらず、エリオット様が彼女を断罪されないのはあまりにも」
「うるさいうるさい!!!口答えするな!!!」
ほらみたことか。自分たちの立場が危うくなればすぐにこうして声を荒げる。こういうとことは兄妹でそっくりだと言わざるを得ない。
「私は今までお二人の行いに耐え忍んできましたが…もう限界ですねこれは」
今回に端を発するわけではない。二人がそろって私を悪者にすることなど、今までにも何度もあった。しかしそこで言い逃れをしては、今後の婚約者としての関係に亀裂が生じることは避けられない。私はそれを防ぐ一身で、周囲のために二人の行いを我慢してきた。…けれど、それももう限界だ。