あらすじ

ソフィーネが丘に立って麦浪(ばくろう)を眺めていると、そこへ一人の紳士が現れて、彼女にリンドウの青い花束を差し出した。 それはかつて彼女が好きな花だった。しかし彼女が今好きな花は違う花だった。だからその花束を受け取らなかった。 そして彼女は、もう二度とここへは来ないで下さいと元夫だった伯爵に告げて、彼女は建物の中へ入ろうとした。 するとその時鮮やかな赤毛の少女が飛び出してきて、母親に抱っこをせがんだ。 その様子を、伯爵は驚愕の表情で見つめていた。そしてソフィーネはそれに気付かぬ振りをして、娘を抱き上げながら建物の中へ消えていった。心の中で、 「これが六年前に私を捨てたあなたへの、私の細やか仕返しよ」 と呟きながら。

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小説を読もう2023/09/26
  • 現在の作品リンドウの花束はもういらない。今さらですわ、伯爵様