あらすじ

「あれもできないこれもできない…一体何ならできるんだ、お前は…?」

 私に向き合い、イライラを隠せない様子のマーク様。…私が何度もミスをするから仕方がないのだけれど…

「何度言ったら分かってくれるんだよ…いいか、君のミスは君のみならず、私への評価にも影響が出るんだよ…そう考えれば、少しでも何とかしないといけないと考えるのが普通の女だろう?…どうしてそういう思考にならないのかが私には不思議でならない…いったい今までどういう生活を送ってきたんだ?」

 どういう生活って…半ば強制的に彼のステータスのためだけに婚約者に仕立て上げられたのだから、どういう生活も何もない。私が憧れた愛にあふれる男女関係はここにはかけらもなく、ただただ自分の利権しか考えない薄汚い大人の男たちがたち連ねるばかり。…そんな環境にあって、清い考えなど生まれるはずもない。

「もういい、お前はあっちに行ってろ。…しばらくは顔も見たくないな…こんなに私をイライラさせておいて、どうせ自分では何にも思っていないのだろう?少しも感情が刺激されることもなければ、私に対する思いが一層強くなるわけでもない。…まるで植物だな、いや、ミスをしないという点においては植物の方がマシか」

 私が反論しないことを良い事に、必要のない言葉をダラダラと長くしゃべる彼。…そっちの方こそ、少しは考えを改めるつもりはないのだろうか…?こんな行動がお互いに利益を生むはずなどないと、少し考えれば分かりそうなものだけれど…

「早くどこかに消えろと言っているのが聞こえないのか!!!!」

 私はその言葉に従うこととし、その場を後にした。本当にその言葉の意味のままに…

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