あらすじ

私は聖獣を操る聖獣師として、王宮並びに王族へ使える身分だった。中でも特に力を宿していたのが、レディウスという星の力を操る聖獣だった。この子はその力で大地を動かしたり、水を豊富に発生させたりと、主に自然界に作用して人々の生活を豊かにするのが使命であった。
 しかしそんな中にあって、レディウスの力を独り占めにしたいと考えたルカノ王子は、私に婚約関係を強引に結んだうえで即刻破棄し、このレディウスの存在をわが物としていたのだった。

「アリサ、もう君には用はないと告げただろう。私が用があるのは君が持つレディウスの力だけだ。王国が持つ法に従い、その所有権を私が持つものとなるのだ。君に反論は許されていない」

 独善的な振舞でそう言葉を発する、正真正銘の王であるルカノ王子。

「いえしかし、それはやめておいた方が…」

 この聖獣を操るには、それはそれは卓越した技術と経験が必要だった。それを一番よく知る私は、それをきちんとわかりやすく王に説明しようとする。しかし王は…

「なんだ負け惜しみか?言っておくがそんなものに付き合っている時間はないんだ。大体お前のような人間に扱えて、王子であるこの私に扱えないはずがないだろう。それを隠したいからそんな事ばかり言っているのだろう?苦し紛れにしてはもっとまともな言い訳はできなかったのか?」

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