あらすじ

リオックと婚約しているミリナには、ユリシアという一人の妹がいた。しかし二人には血のつながりはなく、義理の姉妹という関係だった。ミーナの両親が離縁し、その後別の人と結ばれた時の連れ子がユリシアだったからだ。
 そしてユリシアは大変に自己中心的な性格で、時には病弱を演じて周囲の人々を味方につけては、一方的に姉のミリナを迫害していた。彼女からいろいろなものを奪っていくことも日常茶飯事あった。そして今回彼女が奪って行ったのは…

「申し訳ありません、お姉様。私挨拶がてらにリオック様のところへ伺っただけなのですが、ものすごく気が合って話が弾んで、そのまま夜まで過ごして…その結果二人でこそ婚約を結ぶべきだという考えに至ったのです」

 上機嫌な口調でミリナにそう告げるユリシア。これまでいろいろなものを奪ってきた過去があるものの、姉の婚約者を横取りするまでに至っていたとは彼女も思い至らなかった。

「そ、そんな突然の話…」

 ユリシアは向こうからの誘いだったと話をしているものの、ミリナはすでに察していた。間違いなく仕掛けたのはユリシアの方からで、何か強引な手段を使って彼の同意を取り付けたのだろうと。

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