あらすじ
貴族令嬢のジュリアは婚約者のトーマスと共に全寮制の学園に通っていた。
自身の家の領地にある実家とはまるで違う環境でうまくやっていけるかどうか不安だったけれど、幸いなことに学園に通っている他の生徒たちも多かれ少なかれ似たような気持ちを抱いていたらしく、そんなちょっとした不安を打ち明けあうことで他の生徒たちと距離を縮めたジュリアは、すぐに学園の環境に慣れていった。
彼女はこの調子で婚約者のトーマスとも距離を縮められないか、なんて考えていた。
――ところが。
環境がガラッと変わってしまっても婚約者とのことを考えていたジュリアとは裏腹に、トーマスはすっかり自身に婚約者がいることなんて忘れてしまったようで、学園に入学してからこっち、学園でできた男友達と一緒にずっと女の子と遊び惚けているようだった。学園中の噂になるくらい派手に。
もちろんその噂はジュリアの耳にも届き、彼女は酷くショックを受けた。