あらすじ

「そうだな。この後はミーナと食事をして、その後は舞踏会でルルと朝まで踊りあかすこととしよう」

 陽気な声でそうつぶやくブレイに、妹のエルナはやれやれといった表情で言葉を発する。

「お兄様、婚約者のメリーナが気に入らないと確かに私は言いましたけれど、なにもそこまでやらなくても(笑)」

 エルナは兄の婚約者であるメリーナの存在が面白くなかった。これまでは自分が独り占めしていた兄の権力を、メリーナに奪われるのではないかと危惧していたためだ。そしてブレイにとってもメリーナはかりそめの婚約関係でしかなかった。だからこそ彼女は兄を通じ、メリーナを迫害するよう誘導していたのだった。

「なあに、僕はただただ自分に正直に生きているだけだとも。エルナさえいてくれたのなら、他の女などどうなったって構いはしないからな」

 上機嫌な様子のブレイに、エルナはますますその気をよくする。

「それじゃあ、次のお願いをしてもいいですかお兄様!私またほしいものがあるの!お兄様に頼らないとどうしても手に入らなくて…」

 甘えた声でそうじりよる彼女に、ブレイはますますメロメロになってしまうのだった。

――――

連載情報

ウェブ小説

配信言語