あらすじ
海に隣接する街、雨花市の高校に通う一年生の男子、沖名海色<おきな・みいろ>。 幼い頃の事故のせいで八歳より以前の記憶を失って、なぜか恋愛感情を女子に抱けない海色はある日、とある島の話を聞く。 「この学園の南にある小さな離島、女奈宇<めのう>島。そこには人魚がいるらしい」 その島はなぜか女性しか産まれず、しかも皆美形で何かしらの突出した才能を持っているという。同時にまことしやかに囁かれている噂があった。 女奈宇島出身の女は皆、人魚の血を引いていると―― そんな話を聞いてから、なぜかこれまでに全く接触のなかった女子達が積極的に彼へとアプローチをしてくる。 女奈宇島の人魚伝説を調査しているオカルト部の部長――乃碧<のあ> 「古い因習に縛られた島なのさ、あそこは」 海色の幼馴染みを名乗るクラスメイト――渚<なぎさ> 「ねえ、みー君。この好きって気持ちは、本当にあたしの感情なのかな? それとも――人魚の呪いのせい?」 なぜか海色をストーキングする中等部の生徒――琴歌<ことか> 「私は人魚になんて、なりたくない! だから先輩……今度こそ死んでください」 なぜ、彼女達は海色に関わるのか。 海色は戸惑いながらも、少しずつ彼女達や自らの過去、運命へと向き合っていく。 そうして彼は、島に眠る疑惑と因習が入り交じる、大渦へと巻き込まれることになるのだった。