あらすじ
徳沢幕府が治めるヒノモト国は、七十年に一回、国家の安寧の為に、神と名乗る、天童に国の治めている十七、八歳の若い姫を生贄を差し出さなければいけない事になっていた。 生贄を差し出さなければ、各地で天変地異により地震、津波により国家崩壊の危機に立たされるからだ。 そして、ヒノモト国の姫、カスミ姫は生まれながらにして、生贄の運命を背負っていた。 周りは、彼女の過酷な運命を知っており、彼女の望む事は、出来るだけ叶えてきた。 しかし、彼女が本当に望んでいる事は、生贄の任から解かれ、自由の身になることだった。 しかし、それが叶うはずもない望みだと、彼女も知っており、半ば、生き人形のように生きて来た。 そんな折に、万年、下級武士で田舎侍の東堂明は、何の間違いか、カスミ姫、直属の護衛の任に就かされた。 元来、天然で馬鹿な東堂明は生き人形みたいに過ごす、カスミ姫を見て、ある日、城の外へ連れ出す。 そこで、出会った呪術師に東堂明はある契約を結んだ。