あらすじ
エルコラーノ皇国唯一の皇女であるロザリアは魔法を使うことを夢見ていた。しかし、どんなに願っても皇族の中でロザリアだけが、皇族のみに発現するという特別な力を持たなかった。 絶望に打ちひしがれるロザリアはとある妙案を思い付き、早速実行することにした。 それは、自分が主人公の物語。聖女として人々の傷を癒やして魔を祓い、危機に瀕する皇国を救う物語だった。 しかし、本が完成したところで皇国は魔王デリティアリアス率いる魔王軍に滅ぼされてしまう。 魔王により、命を落としたはずのロザリアだったが、次に目覚めるとそこは1000年後の世界だった——。 キスによって目覚めたロザリアは1000年後の世界では聖女として敬われていた。 そして、ロザリアが執筆した伝記風小説のファンであり、自分に思いを寄せるというサルデーニア王国第一王子のシャルルが現れる。 シャルルはロザリアを盲目なまでに愛し、目覚めるなり結婚式を執り行った。 結婚式の最中、ロザリアは夢にまで見た聖女の力を発現させる。それは、不思議なことにロザリア自身が執筆した物語と酷似していた。 ロザリアは決意した。 この力を使って物語のように人々を救い、自国を滅ぼした魔王に復讐しようと——。 そうしてロザリアは聖女活動の傍ら、魔王デリティアリアスを辱めるためのボーイズラブ小説の執筆に勤しむのだった。 *登場人物 ・ロザリア・シュルーク 滅亡したエルコラーノ皇国の皇女。18歳。 負けん気の強い性格。自称、白薔薇の聖女。 ・シャルル・フランチェスコ・ディ・サヴォイア サルデーニア王国第一王子。22歳。水の魔法を扱う。ストーカー気質。ロザリアには一目惚れした。 ・エイデン・ラ・トゥール・ドーヴェルニュ サルデーニア王国政務秘書官。25歳。シャルルに振り回される苦労人。 ⚠️ 第一話少し長めです。キリのいいところまで書いたので、短編としても読めるかもしれません。