あらすじ

男がいた。セミダブルのベッドの端のほうに。 エレベーターの落ちる瞬間、あるいは崖の下を覗き込むような ヒュッと肝が冷える感覚が常にしている。嫌だ。なのになぜ彼が端にいるかと言うと…… 「んごおおおぉぉぉぉ」 彼の横には太った妻。鼾をかき、暗がりの中、近くの公園の池の周りにある 木の杭のような太い腕にうっすらとムダ毛が生えているのが見える。 彼はため息をつく。すると、妻はさらに大きな鼾で返す。 まるで『寝てるからといって甘く見るんじゃないよ』と、言うかのよう。 彼はビクつき、呼吸さえもためらいがちに。そして目を閉じ、物思いに耽る。

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小説を読もう2023/09/19
  • 現在の作品妄想の女