あらすじ
トリチェ・ルドビカ伯爵令嬢は、王立魔術学校の主席魔術師である。家からは重圧を、学生からは嫉妬と憧憬を抱かれる彼女は、ストレスで心身を病んでいた。 「けど、結婚さえしてしまえば家から逃げられる。せめて父から逃げられれば──」 そう考えていたにも関わらず、伯爵位の継承権はトリチェに渡った。もう限界だった。 だから捨てた。伯爵令嬢という立場も、主席魔術師としての能力も。全て捨てて、穏やかな薬師人生をスタートさせた。伯爵家の教育により病んだトリチェは、周囲の交流を経て少しずつ自尊心を取り戻していく。 しかし、世間は彼女を放っておかなかった。特に、従弟のクリストファーは── 「トリチェ様、やりなおさせてください」 「俺は愚か者です。あなたの状況に気づけなかった。人生をかけて償わせてください」 なぜかトリチェへの感情をこじらせていた。 (序盤シリアス、後ほのぼの) (タイトル・あらすじを一部変更しました)