あらすじ
秋波国の姫として生まれた花琳。秋波国は立地に恵まれ、資源が多い豊かな国であったが、それゆえ他国からの侵攻が何度もあった。けれど、代々の王はこれを退け、磐石な国家運営をしていた。 だが、それも長くは続かなかった。王であった花琳の両親は外遊の際に事故で亡くなり、兄が王を継承したが、その兄は生まれつき身体が弱かった。 兄は優れた采配をする賢王であったが、病の魔の手は彼を蝕み、子孫を残さぬこともできないまま、まだ花琳が八つのときに病死してしまう。 一人残された花琳は唯一の王家の血筋として王の座を継承することになったが、女であることやまだ年若いことなどを理由に、兄の身代わりとして彼のフリをして玉座に就くことなった。幼い彼女には兄と同い年で幼馴染の峰葵が宰相として支え、花琳は彼とともに国家運営を務める。 彼女は峰葵に淡い気持ちを持ちながらも王としてその気持ちを抑えながら、憧れの兄のような王になるべく奮闘するのだった。