あらすじ
「こ、婚約破棄とはどういう事でしょうか…?な、なにかよくない理由がありましたか?」
突然呼び出されたかと思ったら、考えもしなかった婚約破棄の宣告。それも本人からではなく、本人の側近であるドレッド様からの通告だった。
「旦那様は、未来を約束する婚約者としては、あなたは相応しくないと考えたそうです。よってここに婚約の破棄を宣告するものとし、あなたにはここを去っていただくこととなったのです」
淡々と事実のみを告げているらしいドレッド様。
「…そうですか。それにしてもどうしてバーフォード様は直接私にお話にならなかったのですか?」
「そ、それは…」
どこかばつが悪そうな表情を浮かべる彼。なにか言えない理由でもあるのだろうか?
「…まぁいいです。そういう事ならもう反論もしません。言われた通り出て行くことにしましょう」
私は本能的に、彼には別の婚約者がたてられたのではないかと察した。だからこそ私はあえてその理不尽な婚約破棄を受け入れてみることにした。