あらすじ
【あらすじ】
「アリーゼ・グラントン。君と私の婚約はブリタニア王国の国王たるこのラーズ・ブリタニアの名のもとに破棄する」
そんな言葉とともに子爵令嬢のアリーゼは、婚約披露パーティーのために王宮に集まっていた周辺諸国の王族や貴族たちの前でラーズから婚約を一方的に破棄されてしまう。
同時にラーズはあろうことか公爵家の令嬢――リリーナ・マクマホンを会場に呼び、アリーゼと婚約破棄したあとはリリーナと新たなに婚約すると宣言した。
理由は急逝したラーズの父親の元国王に自分が〈神霊薬〉を作ったと言ってラーズと婚約したアリーゼに実はそんな力はなく、リリーナこそが一国の象徴ともなるべく万能薬――〈神霊薬〉を作り上げた才能と知識のある医療貴族の令嬢であり、同時にアリーゼは権力欲しさにリリーナの〈神霊薬〉を盗んだことが発覚したからだと説明する。
もちろん、そんなことはなかった。
アリーゼこそ〈神霊薬〉を作った本人なのだ。
そしてアリーゼは自分の無実を主張したが、ラーズたちは聞く耳を持たずアリーゼを国外追放処分にするとも言った。
このときアリーゼはこの状況がどう足掻いても覆らないと悟ると、その場にいた貴人たち全員に特殊な治癒魔法をかけて王宮を出た。
その後、アリーゼは身なりが立派な黒髪の男性に声をかけられる。
男性の名前はリヒト・ジークウォルト。
隣国であるジークウォルト王国の王太子であり、アリーゼの治癒魔法で地獄のような持病が治ったことに感激して頼みごとをしたいと言ってくる。
それは不治の病に侵された、自分の父親であるジークウォルト王国の国王の命を救ってくれというものだった。
やがてアリーゼはジークウォルト王国へと向かい、彼の地でも〈神霊薬〉を作って国王の命を救った。
その人格と功績が認められてアリーゼは王太子妃となり、それを広く国民たちに認知してもらうためにリヒトと一緒にラーズとリリーナの結婚式に出席することになる。
一方、ラーズたちは自分たちが国外追放したことですぐに野垂れ死ぬはずだったアリーゼが、何と隣国の王太子妃となって自分たちの結婚式に出席してくることを知った。
このままアリーゼを放っておいたら、自分がリリーナと結婚したいために大神官のヒートにも協力を頼み、アリーゼを策略にはめたことが世間に知られてしまう。
ラーズはヒートと相談して逆にこの結婚式に出席するアリーゼたちを再び策略にはめようと計画するが、その計画のせいでラーズたちは壮絶で最悪な結末を迎えることになる。
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