あらすじ
【第1章完結】【第2章前編完結】
志と言えば崇高に過ぎ、欲と言うには哲に欠ける。
憑かれ、捧げて、究めた境地というものでもない。
信念や誇りに則ったものでもない。
才に満つこともないが、愚直と言うには小賢しい。
時宜の波に乗ったと言えなくもないが、ただ流されただけでもない。
後に大公とまで呼ばれたセベル・アルミア。彼は庶子として生まれ自身が貴種の流れを汲むことも知らず市井に生きていた。しかし、血脈絶え、お家断絶の危機となったアルミア家に新当主として赴くこととなる。それに付き従う多くの仲間達。その中に弟分として鍛冶師レンゾはいた。彼は新天地での鉄に不満を持った。そして、大鍛冶すなわち製鉄、そして鉱山開発にまで取り組むこととなる。
立志伝中の人の傍らで、後世まで残る鉱山都市、学術都市テニニの端緒を切り開いた技術者の一代記。
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おおよそ10~12世紀頃を技術レベルの架空世界を舞台として当時の技術を俯瞰しつつルネサンス期に向け大体一世代で為し得る技術的発展に関して製鉄を中心に小説の形にしてみるという試み。