あらすじ
「カーター第一王子からのお手紙。ここには自分の妃となる人物に当てたと書いてあります。私の事に決まているでしょう?」
自信満々と言った様子で手紙の内容に目を通し、そう言葉を投げかけてくるのは、私の妹であるセレス。
「どうしてそうだってわかるの?名前も書いていないのに…」
心底私を見下しているのだろう。そんな私の質問を聞いて彼女は、やれやれといった表情を浮かべた。
「そんなの決まってるでしょう?私を差し置いてあんたなんかが選ばれるはずないじゃない。第一王子であるカーター様は自分の心とその気持ちを満たしてくれる相手を探しているの、それが私でなくてあなたなはずがないじゃない」
そうと信じて疑わない彼女には、それ以外の考えは全くない様子だった。