あらすじ
ラーゲルクランツ王国の侯爵令嬢セレーナ、十八歳。 父の命令で、王子の婚約者選定を兼ねたお茶会に渋々参加したものの、伯爵令嬢ヒルダの策略で「強欲令嬢」というレッテルを貼られてしまう。 実は現代日本からの異世界転生者で希少な魔法使いのセレーナは、穏やかに暮らすためその能力をひた隠しにしてきた。そのため、父から「王子がダメなら、蛇侯爵へ嫁げ」と言われ、断ることができず了承することになる。 恐ろしい入れ墨をした、性格に難ありと噂される『蛇侯爵』ことユリシーズは、王国一の大魔法使い。素晴らしい魔法と結界技術を持つ貴族であるが、常に毒を吐いていると言われるほど口が悪い! 白い結婚を望んでくれていることから大人しく嫁いだセレーナは、前評判と違って、湖近くの森の奥で豊かに暮らす侯爵邸の素晴らしさや、身の回りの世話をしてくれる優しい獣人たちとの交流を楽しむように。 そして前世の知識と魔法を生かしたアロマキャンドルとアクセサリー作りに、没頭していく。 ユリシーズもまたセレーナとの暮らしに慣れ、彼女の明るさに惹かれ始めて……