あらすじ
「さて、フリージアとも話したんだけれど、君との婚約はやめることにした」
…私の聞き間違いだろうか?一体この人が何を言っているのか、一瞬理解できなかった。…ちなみにフリージアと言うのは、王子の妹君に当たる人物。かねてからこの人はフリージアを溺愛していて、私が婚約者として生活をする上での一番の気がかりがその人物だった。
「…またフリージア様が告げ口をなさったんですか?」
彼女は近年でもまれにみるような性悪女で、私を追い出すためにあの手この手を毎日のように行ってきていた。
「またとはなんだ?彼女があんなに深刻な表情をしているというのに、君は心配もしないのか?…もういい、そんな女なんかと婚約なんてできるものか」
何を開き直ったのか、急に口調が荒っぽくなるバレンシア王子。…自分に非があるとは、これっぽちも思ってはいないようだった。
「…私がここをされば守護魔法をつかえる人物はいなくなりますが、それでも」
「うるさいぞ!!」