あらすじ

どれだけ私が努力をしたところで、かなわなかった。

「さすがですねぇ、ナナ様は。こんなにも才能にあふれる女性を私は見たことが無い」

 頭だけじゃない。容姿にしたって、男性の悦ばせ方にしたって、かなわなかった。

「ナナ様と話をしているだけで、なんだか心が浄化されていくような感覚がありますなぁ」

「ええ、まったくです。…それに比べて姉のリンシア様ときたら、なんの特徴もないですなぁ」

「本当に、実はしまいなんて言うのはでたらめなんじゃないですか?」

「それは実に面白い。確かにそれならば納得ですなぁ。はっはっは」

――――

 いろいろな大人たちがそんな会話を繰り広げていることを、私は知っていた。

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