あらすじ
「君の役目はもう終わった。僕は下級伯爵を脱却さえできたなら、それでもういいんだ。事前に聞いていた通り、君の後ろ盾だった公爵家も解散したそうじゃないか。ゆえに君を追い出したところで、僕は誰からの報復儲けない。そういうことだ」
淡々と、しかしどこかうれしそうにそう言葉を告げると、彼は婚約を破棄したのだった。ミレリナはなにも反論などはせず、静かに彼の前から姿を消したのだった。
しかし彼女がその姿を消したのは、正式な婚約破棄執行前だった。このことが、後に婚約破棄を大きく後悔させる原因となるのだった…