あらすじ
男は幼少、テレビに映る英雄の姿に憧れた。その存在に近付きたくて自分ながらに努力し続けた。けれど、その歩みを思わず止めてしまう程の才能に心を折られたのは直ぐだった。自分の傍にいた幼馴染の才能に挫けたのだ。しかし、ある瞬間を境に男は再び背を向けたはずの壁と向かい合う。これは、彼が才能を凌駕する話――ではない。
『大丈夫。今度は守り通すから』
廃坑した世界。
死臭が至る場所で感じ取れる地獄の様相を描く光景の中、“それら”は男に誓う。『次』は必ず守り通すと。
数多の意思が交差する。
敗者が望む未来を手に入れるための、英雄譚を刻む。