あらすじ

旧友・みゆきの訃報を聞き地元に戻った雨宮伊織は、元恋人の川島に迎えられる。彼には人の心を読む力があり、伊織はそれを厭っていた。 弔問後、伊織はみゆきが連続不審死の犠牲者だと知る。川島はその件で警察に協力していた。眠るように死んだ女性たちの傍には絵馬があり、彼女らの名と、恋人や夫らしき故人名が各々記されていた。犯人がいると明言した川島は伊織を雇い、彼女は川島の助手・如月と働き始める。 絵馬による死者同士の婚姻『死後婚』を知った伊織は、その伝承が残る寺へ出向くなど奔走。一方、窮地を救われた過去から彼女は密かに川島を慕っていたが、彼の奇妙な言動に不安を覚え始める。 数日後、如月が伊織を拉致。彼は死後婚を行える姉・水羽と事件を起こしたと語る。警察には捕まえられまいと嗤う如月。一方、水羽は伊織を連れて川島の元へ。伊織は如月と水羽の目的が違うと察する。 戻った伊織へ川島は事情を打ち明ける。死後婚を行えること、彼の祖母の死後婚を担ったことなどを伝え、伊織へ彼女の名入りの絵馬を見せ「隣に故人名を書くとあなたは死ぬ」と脅す。だが伊織は動じなかった。彼は大切な伊織を傷つけ己も傷つくことで、祖母を死なせた罰を得たがっていたが、次第に真剣に伊織と向き合い始める。 そんな中、失踪中の如月が現れる。姉と決裂した彼へ、川島は水羽の死後婚の失敗を伝え、証人としてみゆきを喚ぶ。みゆきはとうに人外で、姉の失敗を知った如月は逃走、やがて自殺を図る。 如月の生家でふたりは水羽と再会するが、家には水羽の祖母の遺体があった。祖母と祖父の名入りの絵馬を掲げた水羽へ、川島はその失敗を断言。激昂した水羽は「幸福を証明させる」と死者を喚ぶが、もはや人ではない彼らは水羽を淘汰。川島も巻き込まれる。 川島を救うため、伊織は自身の名入りの絵馬へ川島の名を刻み「お前が死ねば私も死ぬ」と訴える。留守を担い続けた伊織は、病院から戻った川島と再会する。

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カクヨム
カクヨム2021/12/23
  • 現在の作品雨の夜に死ねるなら、それでいいと思っていた