あらすじ
「これでようやく新しい婚約相手を立てることができるわけだな。まぁアルミナもよくやってくれた方だろう。出来損ないの聖女にしてはなかなかあたりだったのではないか?」
そう正直に気持ちを吐露する王子であるが、もちろんこんなことを表にできるはずはない。これは彼がランクルに心を許しているからこその言葉である。
「ハイゼルン王子、次はどの聖女候補を試されますか?エレナやサラサあたりが個人的に気になるところではありますが、いかがでしょう?」
ランクルのその提案に、ハイゼルンは一段とその気をよくする。
「ああ、お前の考えるままにやってくれ。今回もそれで楽しい目にあわせてもらえたからな。信頼しているぞ」
しかし王子はまだ気づかなかった。この時すでに彼の人生の歯車はおかしくなっていたことに…