あらすじ
時は明治のはじめ、元武士たちは刀と身分を取り上げられ、市井に放り出されて苦労していた。
剣の道場を構える坂上(さかがみ)一家も、子供から「剣は時代遅れ」と言われる始末。困窮した坂上は相撲をヒントに、竹刀試合で木戸銭を取る「撃剣興行(げきけんこうぎょう)」と名乗り大当たり。
とくに砲弾の弾を切る「弾切り」が大受けし、弾より強い剣と宣伝される。
だが客に分りやすい剣を、と指導する坂上と、「それは剣ではない」と反発する息子たちは対立。一家は空中分解してゆく。
魂を奪われた時、人はどうするか。答えがここにある。