あらすじ
主人公・月影岱明は、孤独だった。
幼い頃に親と離れ、親戚中をたらい回しにされる毎日。しかしそんな彼の心に光を齎したのは、白球を巡った男と男の真っ向勝負——そう、野球だった。
プロ野球選手になりたい——そう意気込み中学から野球を始めた彼だったが、待っていたのは凄惨ないじめの毎日。
それでも彼は挫けなかった。流れ着いた養護施設の家族の為、そして自らの夢の為に。
けれど彼には大きな弱点があった。変化球が投げられず、「速球」しか投げられなかったのだ。
それだけではない。「捕りにくい」、何故かキャッチャーにそう拒絶された彼は思いきりボールを投げる事も出来ず、控え投手に甘んじていた。
そんな彼のもとに現れたのは、元日本一の正捕手・鍵谷流星。
「速い球しか投げれない? なら速い球を極め上げりゃ良い。大丈夫だ、お前が苦しけりゃ俺が支えてやる。行こうぜ、相棒」
——速球しか無いなら、速球を極めれば良い。
その出会いは運命を切り拓き、眠っていた天賦を呼び覚ます。
これは序章。野球界における未来を担う「ワンピッチピッチャー」の、始まりの物語なのである——。