あらすじ
「君さえいてくれればもうほかに何もいらない。僕は本気でそう思っているんだ」
「ルクス様ったら、お上手ですわね♪」
舞踏会の場でそう言葉をかけあうのは、ルクスとリアナだ。リアナが高貴な貴族出身であるという事を知って、ルクスはこうしてアプローチを始めたのだった。その目的はただひとつ、自分の権力を確固たるものとするために。
しかしそんな考えにうすうす気づいているリアナは、遠回しに案じの言葉をかける。
「あなたはもうすでにセフィアーナと婚約しているではありませんか。その関係はいかが成されるのですか?」
全くその気がないのなら、こんな話はせずに真正面からルクスの誘いを断るものだろう。しかしどこか彼に惹かれた彼女は、彼の返答次第では今後の関係を考えてあげてもいいと思ったのだ。