あらすじ
ザランド王国の国防軍、「王国警備団」には、魔力使いが所属する「特務部隊」が存在する。そのメンバーは、ひとクセあるものたちばかり。 掃除係のイーサは、特務部隊の変人研究員、マクシムに、ひょんなことから臨時研究員にスカウトされる。そこから始まる、彼らの平穏だったりそうでなかったりする、恋と時々戦いの物語。 *以下コンテスト用のあらすじです。ネタバレ注意。 【あらすじ】 ザランド王国の国防軍、「王国警備団」には、魔術師が所属する「特務部隊」が存在する。 部隊の変人研究員、マクシムの執務室に、ある日特殊な魔力を帯びたリンゴが置き忘れられていた。リンゴの持ち主である掃除係のイーサは、マクシムにスカウトされ、臨時研究員として、彼女自身は“おまじない”と呼んでいるその特殊な魔術の研究に協力することになる。 マクシムは、実は現王の甥という出自を持ち、特務部隊は、王国に君臨する魔術師の技術集団「魔術師連合」の腐敗を正す目的で、立場を生かしマクシムが立ち上げた組織だった。 マクシムは連合から付け狙われる立場であり、また、イーサの使う特殊な魔術は「異端」とされ、彼女の出身の村は紛争のあおりと見せかけて連合に焼き打ちされ全滅していたことも分かる。連合幹部の告発に手こずるマクシムはイーサの身を案じ、自分や特務部隊から遠ざけようとするが、イーサは特務部隊に留まり、自分の魔術を研究し守り続けていくことで、連合と戦うと決意する。 イーサは、自分の魔術の原点を探るため、マクシムと共に故郷の村の跡へと旅する。そこで、絶えたはずの精霊の力を使う術が、その根本であることを確認する。村の跡地で涙をこらえる彼女に、マクシムは思わず愛を告白し、悩んだ末にイーサは告白を受け入れる。 マクシムを陰からサポートし魔術師連合の内部情報を伝えているのは、最強の魔術師、フリーの殺し屋サリューである。彼は死んだはずの自分の主、遠国の王女アルミラを、薬物中毒の状態で発見する。イーサは秘伝の術でアルミラを治療し、サリューとアルミラは結ばれる。 イーサがアルミラの治療を行った王立植物園で、園長である世捨て人の王子、ロイモンドは、治療に同席した、女医かつ魔術師である自立した美しい女性、ジョアンナに惹かれる。 特務部隊が下工作をし、魔術師連合の大量虐殺がついに内部告発される。追い詰められた連合の幹部はイーサを襲撃、そばにいたロイモンド王子も巻き込まれる。イーサは精霊の雷、王子は徒手で反撃し、王子が瀕死の重傷を負いながらも撃退する。 不器用に求愛するロイモンド王子を敬遠していたジョアンナだが、彼が瀕死との連絡を受け、自分の本音に気づき求愛を受け入れる。 マクシムには、生来、他人の強い感情を感知しダメージを受けてしまう性質があり、強大な魔力を持ちながらも直接人を傷つける戦闘ができない。イーサが目の前で襲われたことで、自分が彼女を危険に晒し、力で守ることもできないと悩む。イーサは、サリューの助けで、強力な精霊である雷獣と契約し、マクシムと自分を守り、彼が信条を貫く助けとなり、共に生きるための力を得る。 イーサの故郷の跡地に新しく作られた、王立の実験果樹園。二人を結び付けたリンゴの種から育てた若木の前で、二人は結婚の誓いをする。 それを、特務部隊の仲間やロイモンド王子たちが温かく見守るのだった。