あらすじ

この世界は無限の可能性を秘めている。 天の川は銀河となり膨張をして、あらゆる選択肢を観測し続けた。 多元宇宙はifとなり私達に膨大な未来を感じさせた。 そんな宇宙でさえ、世界と同じくらい広いようで狭く、狭いようで広かった。 あの頃はなんだってやってみせた。どこまでも走れる瞬足の足、夢の為なら海だって割ってみせた。 純粋な心から芽生えた両翼は、宇宙の果てまで飛んでみせた。 フィクションであるはずの物語は、現実の私を救ってくれて、いつしかそれは原動力となった。 ある時は一国の兵士となり、ある時はねぼすけピンクの若者になり、宿敵と剣を交えて故郷を救い英雄となった。 超能力だって使ってみせたし、奇跡だって起こしてみせた。 競い合い争いながらも、宿敵だった仲間と 立ち向かっていった。 その黄金のような精神は黄昏となり、次第に輝きを増していった。 かつて私にとっての王子様がいた。 理想と違い、気弱で萎縮した私を魔の手から払いのけてくれた。 彼は間違いなくヒーローであった。 彼は皆の憧れだったし、自分にとっても憧れだった。 でも、それゆえに一種の畏怖が思考を麻痺させた。 前を歩み続け一歩先を行く彼と、その背中で出来た影を踏み続ける私。 いつかそのまま置いていかれるんじゃないかと想像してしまった。 だから一生の約束を結んだ。 たとえ離れ離れになったとしても、点と線未来の線に導いてくれると。 初めて未来視を現実で使えた気がした。 その人は今、私の隣にいる。 同じ歩幅で歩んでくれる王子様が隣にいてくれる。 ────この世界は無限の可能性で出来ていた。

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カクヨム
カクヨム2023/07/28
  • 現在の作品亜空の使者