あらすじ
「大変申し上げにくいのですが、ご子息の眼は『褪せ色』でございます」 公爵家に生まれたアッシュ・マクスウェルは、『選定色』より劣っているとされる『褪せ色』の眼を持っていたことから無能の烙印を押され、その眼を隠して生きることになった。 しかし五歳を迎えたある日、アッシュは自分が転生者であること、そしてこの世界が自分のプレイしていたファンタジー戦略ゲームの世界に似ていることに気づく。 「マクスウェル家って、悪徳貴族として断罪されるんじゃなかったか?」 アッシュはこのままではいずれ家族揃って無惨な死を遂げると悟る。自分たちが悪徳貴族と呼ばれるようになる真相も知ることとなったアッシュは、ますますこのまま運命を受け入れるわけにはいかず、生き残りの道を探そうとする。 剣と魔法の力がものを言う世界で、剣の技術は身につけられても『選定色』の眼がなければ強力な魔法は使えない――だが、アッシュは知らなかった。 ゲームにおいてはバグとも都市伝説とも言われていた存在である『褪せ色』の眼が、この世界においてどんな力を発揮するのかを。