あらすじ
しがないサラリーマンである本田蒼は、“無気力”に毎日を生きていた。“大人と呼ぶに相応しい人間”なんてこの世に存在しないと断言する彼は、何事にも期待せず、何事にも希望を持たず、まるで作業のように感情を殺し、日々の生活を送っていた。
ある日、そんな彼を見かねた職場の後輩、東修二から、「マッチングアプリを使って新しい出会いを探してみたらどうだ」という提案を受ける。どうせ碌でもないヤツしかいないのだろうと拒絶する反面、自分の現状を変えたいという心根にあった本心から、彼は渋々マッチングアプリに手を出してしまう。
そこで出会った、自分の事を“S”と名乗る二十代の女性と彼は仲良くなる。毎日連絡を取り、毎日雑談をする。そんな二人が、現実世界でも逢いたいと、そう思うようになるのに時間はかからなかった。
実際に顔を合わせた後も、二人の関係性は変わらなかった。くだらない話をし、自分が言いたい事だけをお互いに語り合う。一見無駄なように見えるその時間も、彼にとっては居心地の良いものだった。この人となら、つまらない人生も変えられるかもしれない。そう思った矢先、とある問題が発生する。
それは、“S”と名乗るその女性が、実は女子校生だったという事である。
さらに、“自分に協力しなければ、警察に通報する”と彼女は言い出して…………