あらすじ
「妹の方が君よりもかわいいんだから、仕方がないだろう?」
ワイングラスを片手に、婚約者であるナナに対してそう悪態をつくのは、一帯を統べる権力者であるライオットだ。彼は自分が提案したナナとのお茶会を不意にしたことを詰められ、このように開き直った事を言っている。
「誘われたんだよマイアから直接に。そんなもの断れるわけがないだろう?あんなに可愛らしい妹からそんなことを言われて、君との約束を優先なんてできるわけがない」
もとより彼はこのような様子であった。何をするにも中心には妹のマイアがおり、他の者は例え婚約者であるナナであっても気をかけることはなかった。周囲の人々は半ば気持ちの悪ささえ感じる関係であるものの、当のライオットは何とも思ってはいなかった。
「それが君の役目だろう?あくまで優先はマイア、彼女の都合が取れないときにその埋め合わせを君が行う。そういうつもりで私は君をここに呼んだんだが?」