あらすじ
これは数多の銀河の中にある、とある惑星系の物語――
海陽と呼ばれる恒星を中心に12の惑星が集まる海陽系……
その海陽系の7割を統治していた星間連合帝国が、反旗を翻した統合軍との戦いによって滅亡する。
この戦いにより帝国皇帝も命を落とし、3000年以上に渡り繁栄を極めていたガウネリン王朝はここに幕を下ろした――
――78年後
歴史学者トーマ・タケダは星間連合帝国が崩壊に至った経緯を究明していた。
この海陽系に繁栄と秩序、そして平穏を齎してきた星間連合帝国は1人の男が歴史舞台に降り立ったことで崩壊の道を辿っていく。
男の名はダンジョウ=クロウ・ガウネリン。
ラストエンペラー、暴君、闇帝と様々な呼び名を持つ星間連合帝国最期の皇帝である。
その生涯を辿っていく内に、トーマは知られざる皇帝の素顔を垣間見る……。
――帝国暦3340年
子宝に恵まれなかった皇室に双子の皇子が誕生する。
しかし、様々な陰謀や数奇な運命により、何の才能もない双子の皇弟は辺境の星で育てられる事になるのだった。
愚弟として生まれ
多くの人々に慕われる賢帝となり
世界を徹底管理する暴君へと変貌していった男……
ダンジョウ=クロウ・ガウネリンの五十年の人生はこうして始まる。
巨大な星間連合帝国
女性が主権の握るローズマリー共和国
世界中に数多くの信徒を持つ神栄教
社会の裏で蠢くマフィアや軍需企業
多種多様な人々が様々な感情の中で繰り広げるスペースオペラ 第一部序章。