あらすじ
あなたは知っているだろうか? ハルウララという負けしか知らない馬を。 生涯を通して113走、ついに勝ちを知らず。 年間20走のレースをこなし、自身を支えた馬。 やがて、彼女の生き様は日本全国を巻き込んだ一大ブームとなる。 それから十数年。 往時を知るファンが彼女の姿を思い出すことも少なくなった中、 ハルウララの暮らす牧場で、仔馬が3年連続で産声を上げた。 彼女らはやがて、それぞれ地方公営競馬に属し、走り始める。 ナツサヤカ、アキノドカ、フユシズカ。 人々に愛される馬を、と願われた彼女らは母の影を追い、走り始める。 母、ハルウララの―――競走馬に生まれた血の証明を果たすために。