あらすじ

––––遡ること、四年前。
まだ神聖の時代が続いていた頃のお話。

禍いが神格化し、人類に仇成す時代。それら災禍から逃れるため、人々は禍いを討ち倒すべく神を夢想した。
幻想的で空想的な英雄的存在を、彼ら人類は妄想した。中でも、部活動や課外活動などで何かしらの成果を出し、将来を期待されている子供達は、そういった祈願の受け皿になりやすかった。
希望を願われ、世界の平和を祈られた子供達は、それを成長過程の新たな養分として蓄え、神子として神格化した。––––神代の始まりである。
神子、あるいはその適正を持った子供達を国の頂点とし、崇め奉る時代。
しかし神子と言えど、その実態はまだ年端も行かぬ子供達。国は〈神威大将軍〉を建てることでこれを統治。国民主権、共に民主主義は撤廃され、日本国の主権は神子が握る事となった。
神子を生んだ家系は、国からあらゆる待遇を受ける事が出来る上、一般国民よりも絶対的な優遇を受ける事が可能になった。

––––時は流れ、神威大将軍も三代目となった時代。
神子の中でも、人々からの期待値が最も高く、故に強力な力を宿す、朝陽家、月岡家、遠星家の〈三貴子〉。それぞれには女児が一人ずつ生まれ、同時に神子としての才覚も圧倒的な信用を得ていた。
朝陽家からは朝陽晴葵。
月岡家からは月岡日音。
遠星家からは遠星明依。
三人は、顔合わせと称され、三代目神威大将軍、月岡鐘貞の命のもと、懇親会に参加するのだが、鐘貞の突然の暴論に度肝を抜かれる事となる。
「これからは君たちには、同じ品部として共に戦ってもらうわけだが、お互い初対面で緊張していることだろう! ––––と、言うわけで、これから君たちには、任期を終え成人するまで、共に食事をし、共に寝床を分かち合い、共に生活してもらう!」
「え––––っ、それって……」
「キミたちには同じ屋根の下で暮らしてもらう。はいこれ決定!!!!」


神代の世を終わらせた〝大神奉還〟の謎が、いま明かされる。

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アルファポリス
アルファポリス2023/07/25
  • 現在の作品太極の神子 ~最強だった三貴子~